毎年10月になるとSNSでチラッと流れてくる、あの華やかな山車とにぎやかなお囃子。
埼玉で有名な「川越まつり」は、秋の一大イベントとも言われていて、どうやら370年以上の歴史があるらしい。
さらにはユネスコの無形文化遺産にも登録されているとのこと。
これはもう、ちょっとした地域行事というより全国に誇れるお祭りじゃないかと思えてきました。
川越まつりの何がそんなにすごいのか
まず目を引くのは、町ごとに所有している「山車(だし)」の豪華さ。
各町が代々受け継いできた山車には、それぞれ歴史上の人物や伝説の神様の人形が載せられていて、それが街中を練り歩くんだそうです。
たとえば「天鈿女命(あまのうずめのみこと)」や「小狐丸」「猩々(しょうじょう)」なんて名前もあって、もはや山車というより動く博物館。
さらに、「曳っかわせ(ひっかわせ)」という名物イベントでは、山車同士が向かい合ってお囃子と踊りで競演するらしく、これがまた盛り上がりのピークになる。
まさにライブ感のある伝統文化って感じですね。
タイムスリップ感がある
川越の町並み自体が「小江戸」と呼ばれるだけあって、歴史的な街並みと山車の組み合わせがとにかく絵になる。
提灯の明かり、威勢のいい若衆の掛け声、手古舞の衣装……
お祭りの日は、まるごと街全体が江戸時代に戻ったような雰囲気になる感じ。
実際、地元の人たちにとっては毎年恒例の風景だけど、初めて訪れる人にとっては結構「異世界」感があると思う。
2016年にはユネスコの無形文化遺産にも登録されたんだとか。
その歴史的価値が、世界にも認められているというのは正直すごい。
川越祭りのスケジュール
川越まつりは、毎年10月中旬に開催されます(年によって少し変動があることも)。
おおまかな流れはこんな感じ。
【1日目】
- 午前中:山車が町内を巡行開始
- 午後:川越市役所前に山車が集結
- 夜:宵山(よいやま)や曳っかわせが行われ、盛り上がりのピークに
【2日目】
- 午前:市役所前で山車が並び見応えあり
- 夜:再び曳っかわせ。2日目の夜が祭りのクライマックス
山車の数や演目は年によって多少変わるみたいですが、いずれにしても昼も夜もそれぞれ見どころ満載。
ちなみに、開催中は中心市街地が大規模な交通規制で車両通行止めになるので、行くなら公共交通機関がおすすめ。
地元にいながらちゃんと知らなかったけど、調べてみて思ったのは、川越まつりって文化財としての価値、街全体の没入感、参加者の熱量がすごい。
これだけのスケールで毎年開催されていることに、ちょっと感動しました。