温泉

関東近郊で「ちゃんと温泉らしい温泉」に入りたいと思ったとき、どこへ行こうか迷うことってありませんか?
遠くまで足を伸ばすのは少し大変。でも、スーパー銭湯だとちょっと物足りない。
そんなときに見つけたのが、埼玉県久喜市にある「百観音温泉」でした。

百観音温泉ってどんなところ?

百観音温泉(ひゃくかんのんおんせん)は、久喜駅から徒歩で行ける距離にある日帰り温泉施設です。
大きな特徴は、すべてのお風呂が源泉かけ流しということ。
内湯も露天風呂もすべて、地下から湧き出るお湯をそのまま使っているという贅沢さです。

名前の由来は、敷地内にある観音堂に百体の観音様が祀られていることから来ているそうです。
秩父三十四観音、坂東三十三観音、西国三十三観音、あわせて百観音。
この観音様のお告げによって湯脈を見つけた、という言い伝えも残っており、どこか神聖な雰囲気も感じられる温泉です。

露天風呂には岩風呂と炭酸泉があり、湯船の広さも開放感も十分。
熱めのお湯でじっくり温まりたい方にも、ぬる湯でゆっくり長湯したい方にもおすすめです。

「美人の湯」と呼ばれている

百観音温泉の泉質は、ナトリウム塩化物強塩温泉という、温泉好きにはおなじみの効くやつです。
またPHは弱アルカリ性(pH7.9)で、ナトリウムイオンとカルシウムイオンが豊富に含まれています。
この成分が肌表面でカルボン酸と反応し、しっとりとなめらかな肌触りを生むのだそうです。

実際に入ってみると、お湯はややとろみを感じる質感で、湯上がりの肌がしっとりと整っていて、乾燥しにくい印象を受けました。
「美人の湯」と呼ばれているのも納得です。

公式サイトによると、効能としては、神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・腰痛・冷え性・慢性皮膚炎などに加え、アトピーや花粉症、疲労回復、婦人病にも良いとされているそうです。

内湯と露天の温度差も絶妙で、「じっくり温まる」「のんびり整う」どちらのニーズにも対応している印象です。
お風呂だけでなく、施設内の雰囲気も落ち着いていて居心地が良いので、長居したくなる人も多いのではないでしょうか。

百観音温泉は、いわゆる「映える温泉」的な存在ではないかもしれませんが、源泉かけ流し・駅近・湯質抜群という三拍子が揃っています。
そのうえ施設内も落ち着いていて静か。
まさに大人のための温泉という感じでした。
ちょっと疲れたとき、静かに癒されたいときに、ふと思い出して訪れたくなる。そんな場所でした。

アクセス

  • 住所:埼玉県久喜市西大輪2−19−1
  • アクセス:東北自動車道 久喜ICから10分 加須ICから15分
  • 駐車場:あり